子供の怪我(外傷)

歯の怪我・お口の怪我は何科?歯科?

歯の怪我・お口の怪我は何科?歯科?身体のバランス感覚が未発達であり、また大人ほど予測・注意した行動が難しいことから、お子様のお口の怪我(外傷)はそれほど珍しいものではありません。
一人歩きができるようになったばかりの頃、小学校に上がって行動範囲が急に広くなったときなどは、特にお口の怪我が多くなります。
歯が欠けた・折れた、グラグラしている、抜けた、変色したというときは、できる限り早くご相談ください。初期治療が、予後を大きく左右することがあります。歯や歯茎が切れたときの治療にも対応しております。

歯が欠けた・折れた場合

歯の先端だけが欠けた、あるいは真ん中近くで折れてしまったケースです。

対処法・治療法

まず、破折片(落ちてしまった歯の破片)は、接着できる可能性がありますので、できれば拾ってお持ちください。その際、乾燥を防ぐため、歯牙保存液・牛乳・生理食塩水のいずれかに浸しておいてください。歯牙保存液は、薬局で購入することができます。

接着

歯の欠けが小さく、破折片がきれいに残っている場合には、歯科用の接着剤で接着が可能です。

修復

歯の欠けが小さいものの、破折片がない場合には、レジンなどで修復します。

神経の治療

大きく折れ、神経が露出していたり、感染を起こす可能性がある場合には、神経を除去する治療を行います。

歯がグラグラしている場合

歯が欠けたり折れたりしていないもののグラグラしている、欠けたり折れたりしてしかも残っている歯がグラグラしているケースです。 このグラグラしている状態は、「歯の亜脱臼」と呼びます。

対処法・治療法

破折片がある場合には、できるだけ拾い、歯牙保存液・牛乳・生理食塩水のいずれかに浸けてお持ちください。

安静

動揺(グラグラ)が軽度であれば、硬い物を噛まない・触らない状態を維持すると、1週間ほどで安定します。
※ご自身で判断するのではなく、必ず歯科医院で診断を受けてください。

隣の歯を利用した固定

動揺が大きかったり、噛むときに痛みがあるような場合には、隣の健康な歯を支えにして固定します。
2~3週間で安定するようになります。

接着・修復・神経の治療

欠けたり折れたりしている場合には、その程度に応じて、接着・修復・神経の治療などを行います。

歯が抜けた場合

歯が抜け落ちてしまったケースです。 「歯の脱臼」と呼びます。

対処法・治療法

まずは抜けた歯を拾いますが、そのとき、歯の根を触らないようにしてください。歯の根を覆う歯根膜が傷つき、再植できる可能性が低くなります。必ず、歯冠部(普段見えている部分)を持つようにしてください。その上で歯牙保存液・牛乳・生理食塩水のいずれかに浸して、できるだけ早くお持ちください。

再植

抜けた歯をもとの位置に戻し、隣の健康な歯を支えにして固定します。
歯根膜が生きていれば、そのまま安定を取り戻す可能性が高くなります。

歯が変色した場合

歯をぶつけた直後、ピンク色に変色することがあります。歯の神経が内出血を起こしている状態です。

対処法・治療法

直後には変色がなく、しばらくしてから黒ずむことがあります。これは、歯の神経が死んだことによる変色です。こうなると、歯を残すことも難しくなります。変色の有無にかかわらず、強くぶつけたときには、すぐに歯科医院を受診することをおすすめします。

安静

ぶつけた直後のピンク色の変色は、歯の神経の内出血によるものです。安静にし、炎症が治まれば、歯の色が元通りになることが期待できます。

神経の治療

神経が死んでしまっている場合には、その神経を除去する治療を行います。神経を失っても、歯を残せる可能性が高くなります。

唇や歯ぐきが切れた場合

唇、歯ぐきが切れた場合も、歯科医院での治療が可能です。

対処法・治療法

浅い傷であっても、異物が侵入したり、感染を起こすことがありますので、お早目の受診をおすすめします。

異物除去

砂などの異物があれば、除去します。

止血・縫合

傷が筋肉にまで達していなければ、傷の圧迫によって止血ができます。
止血が難しい場合には、縫合を行います。

定期検診プラス日頃からのお口の中をチェックしましょう!

お子様ご自身が外傷に気づいていなかったり、「お母さん・お父さんを心配させたくない」という気持ちから黙っていたりして、お口の怪我の発見が遅れることがあります。 定期検診ではもちろんそういった怪我の有無もチェックしますが、ご家庭でも、仕上げ磨きの際などに、お口の怪我、腫れ、出血などがないかチェックしてあげてください。

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