学校の歯科検診では、虫歯の本数が数えられます。まずは、鏡でお口の中でチェックしてみてください。茶色や黒色に変色しているところがあれば、おそらく指摘を受けた虫歯です。1本でも虫歯があれば、もちろん治療が必要になります。
また、学校の歯科検診ではレントゲン検査は行われません。小さな虫歯が見逃されているということも考えられますので、虫歯が0本であっても、定期的に歯科医院で検診を受けましょう。

大人がなる歯周病のようなひどいものはまずありませんが、歯肉の腫れを指摘されることがあります。
歯ブラシが届きづらい部位などに炎症が認められるケースが多くなります。歯科医院を受診し、正しい磨き方を指導してもらいましょう。また、定期的に歯石も取ってもらいましょう。
正しい磨き方を覚えないまま、歯石を定期的に除去しないまま年齢を重ねていくと、20代で歯周病になってしまうこともあります。

歯並びの乱れを指摘されたら、小児矯正に対応している歯科医院に相談してください。
歯並びの乱れには、さまざまな種類があります。受け口、叢生（ガタガタの歯並び）などは、比較的親御様が気づきやすい歯並びの乱れです。一方で、上顎前突（出っ歯）や開咬（上下の前歯が十分に噛んでいない）は、親御様が気づいていないうちに起こっていることが多くなります。
矯正治療は、何歳になってからでも受けることができます。しかし、小児矯正を受けておくことで、大人になってからの矯正治療が不要になったり、軽いもので済んだりといったことが期待できます。学校の歯科検診で指摘されたとき、親御様が気になるときには、お気軽に当院にご相談ください。

永久歯への適切な生え替わりに懸念がある乳歯のことです。特に、乳歯の後方から永久歯が生えてきている状態を指します。
永久歯の歯並びに悪影響を及ぼす可能性があるため、歯科医院で乳歯を抜歯するなどの対応をとる必要があります。

プラークが多く残っており、適切な歯磨きができていない状態です。このままの歯磨きを続けていると、虫歯になるリスクが非常に高いと言えます。
早めに歯科医院を受診し、正しい歯磨き方法を指導してもらいましょう。また、小学校中学年くらいまでは、できる限り、親御様は仕上げ磨きをしてあげてください。

学校歯科検診で虫歯や歯肉炎、歯並び、生え替わり、歯磨きなどについて指摘を受けた場合には、くすべ歯科にご相談ください。
また、繰り返しになりますが、学校歯科検診はあくまでスクリーニング検査であり、小さな問題を見逃してしまう可能性がないとは言い切れません。「問題なし」であった場合にも、念のため当院で再検査を行い、その後は定期検診・予防へと移行されることをおすすめします。