歯石除去

歯の裏側を舌で触った時にザラザラしていませんか?

歯の悩み長期間、お口の中で歯垢(プラーク)がそのままにされていると、唾液中のカルシウムなどと結合して石灰化し歯石となります。歯の裏側を舌で触った時にザラザラしていませんか?そのざらつきは歯石によるものかもしれません。歯石はブラッシングでは取り除くことはできず、歯の表面だけでなく歯茎の奥にまで広がって歯周病の原因となり、歯茎の出血や収縮、歯の動揺などの症状を引き起こします。
この歯周病の原因となる歯石を取り除き、お口の中を爽快にするのが「歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング:SRP)」です。歯科医院での定期メンテナンスは3ヶ月に1回程度の頻度で受けられるのが理想ですが、その際にもこの歯石除去を行って、お口の中を清潔な状態にします。

歯石除去をおすすめする理由

歯石そのものに病原性はありませんが、歯石には軽石のような小さな穴が開いており、そこに細菌が棲みついて毒素を出し、歯茎で炎症を起こしたり、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしたりするなどの歯周病の症状が現れる原因となります。歯周病は歯を失うことに繋がるだけでなく、歯周病菌が血管に入り、血流によって全身に運ばれることで糖尿病、脳梗塞、肺炎、狭心症・心筋梗塞、低体重児出産・早産など全身にも様々な影響を及ぼします。
こうして全身の健康をも脅かす歯周病を予防するためには、定期的な歯石除去が欠かせません。歯石はブラッシングでは取り除くことはできませんので、3ヶ月に1回程度の頻度で当院へご来院頂き、歯石除去を受けてお口と全身の健康を守るようにしてください。

歯石は大きく分けて2種類あります

歯石には歯茎の上に付着した歯石(歯肉縁上歯石)と、歯茎の下に付着した歯石(歯肉縁下歯石)の2種類があります。

歯肉縁上歯石

歯茎の上に付着した歯石で、歯垢などの汚れや唾液によって形成されたものです。比較的簡単な処置で取り除くことができ、3ヶ月に1回程度の定期メンテナンスを受けられている方であれば、1回の処置で全部除去することが可能です。

歯肉縁下歯石

歯茎の下に付着した歯石で、歯垢などの汚れのほか、唾液、血液などによって形成されたものです。歯に硬くこびり付いてしまっているため、取り除くのに時間がかかります。きちんとブラッシングが行えていない方や、歯茎で炎症が行っている方などに多くみられます。通常、1回の処置で除去することは難しく、複数回の処置が必要となります。

歯石除去の流れ

Step1歯周組織の検査

プロービング検査により歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯肉縁下の歯垢の付着度合い、歯の動揺度などを検査し、歯茎や歯槽骨の状態などを確認します。

Step2スケーリング

「超音波スケーラー」と呼ばれる専用器具を使って、歯茎の上の歯石を粉砕・除去します。毎日ブラッシングを行っても歯石は形成されるものなので、3ヶ月に1回程度の頻度で定期的に歯科医院に通い、歯石を取ってもらうことをおすすめします。

Step3ルートプレーニング

「キュレット」と呼ばれる器具を使って歯茎の下に付着した歯石や、歯周病菌に感染した歯根の表面を除去して、歯石の再付着を防ぐために表面を研磨します。

歯石の付着を防ぐために大切なこと

歯ブラシ歯石の付着を防ぐためには、何よりも毎日のブラッシングをしっかりと行うことです。「きちんと歯が磨けているか自信がない」ということでしたら、当院までご相談ください。お口の中の状態や歯並びなどを診させて頂いた上で、最適なブラッシング方法をアドバイスさせて頂きます。
もちろん、歯科医院での定期的なメンテナンスも大切ですので、3ヶ月に1回程度の頻度でご来院頂き、歯石除去を受けられるようにしてください。

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