現代の歯ブラシの原型が、日本で普及し始めたのは明治初期。
今の形状に近づいたのが、明治20年代でした。
そこから歯ブラシの使用が当たり前になってきましたので、今、歯ブラシを使っていないという方は、まずいないと思っています。
そんな中、歯ブラシに続き、フロスが登場しました。
でも日本におけるその歴史は、1980年代後半になってのものですので、歯ブラシほどの浸透率はないまでも、それでもお使いの方は徐々に増えています。
ご自身がフロスをお使いの親御さんから時折、「子どもはフロスを使わなくていいの?」というご質問をいただきます。
今日はこれについて、お話していきます。
お子様のフロス使用についてですが、もちろん「やった方が良い」というのが答えです。
小さいころからブラッシングの習慣と同様、フロスが習慣化するのは理想的です。
また歯科衛生的に見ても、やらないよりはやった方が良いです。
ですが神経質になりすぎて、ブラッシングすら嫌がっている子どもにフロスを無理やりというのは、さすがに横暴です。
ブラッシングを嫌がらずに行う事ができるようになってから、最初は大人がやっているのを見せてあげて、興味を引き付けてトライさせてみましょう。
最終的に、「ブラッシングもフロスも自立してできるようになる」のが目標ですから、「今」を焦らず、ゆっくり慣らしていってください。