前歯の治療、保険と自費どちらが良いのか
前歯の被せ物の治療が必要になったとき、保険診療で治すのか、自費診療で治すのか、どちらが良いのでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットを見比べて、ご自身に合ったものを選択しましょう。
保険治療の前歯のメリット・デメリット
メリット
・健康保険が適用されるため、安価
・一定の噛む力、審美性を回復できる
デメリット
・数年で変色が起こり、目立ってしまう
・金属アレルギーのリスクがある
・長く使うほど隙間が生じ、虫歯や歯周病になりやすい
自費治療の前歯のメリット・デメリット
メリット
・天然歯と見分けがつかないほどの美しさを再現できる
・金属アレルギーのリスクがない
・長く使っても変質がなく、虫歯や歯周病になりにくい
・白さが長持ちする
デメリット
・健康保険の適用外となるため、高額
口の中の金属とアレルギーの関係性
お口の中で金属を使用すると、常に唾液にさらされることになります。月日の経過とともに徐々に金属が溶け出し、イオン化して体内に蓄積し、あるとき金属アレルギーを発症します。
これまで症状が出たことがないという方も、金属を使用し続ける限りは、将来的な発症のリスクが残ります。
できる限り、セラミックなどの非金属の材料での治療を選択されることをおすすめします。
セラミック治療は体にやさしく予防効果もある
セラミックは、金属や歯科用プラスチックと比べて、プラークが付着しにくい性質を持っています。そのため虫歯や歯周病のリスクを抑えることが可能です。また、プラーク中の菌が分泌する毒素は、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病などの全身疾患を引き起こす原因の1つであることも分かっています。
このように、セラミックは、お口の中だけでなく、身体にとっても優しい材料だと言えます。